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散歩着

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2010年 2月 10日

今日は、昭和初期の世界をご紹介します


   <散歩着:sold out>

こちらは、全体には縞に源氏香の縞小紋ですが
上前は絵羽柄となっている散歩着です

散歩着とは・・・
大正から昭和初期にかけて、良家の子女などのお出かけ着として
着用されていたお着物らしいです
今でいう付け下げの前身的存在のようで、普段着でもなく
正装でもなく、観劇やお食事会などお出かけに着るには
ちょうど良いお着物だったようです

全体に小紋柄で後ろから見たら小紋ですが
上前は絵羽柄となっているお洒落なお着物


    <散歩着: sold out>

葉っぱと花の縞小紋に淡い花模様?
この淡い花模様の中には更に橘文様だったり

   

立涌文様や花文様、笹文様など
上前だけでなく下前にもきちんとこの模様が施されています

            

渋い色合いで縦の黒い線がきいている格子小紋に
絣風に染められた不思議な四角模様
中には紗綾形、網代、菱のような文様も見られます


    <散歩着: sold out>

絵羽柄の四角模様には手書きで可愛い模様が
描かれています

   

昭和初期、こんなお洒落な散歩着を着て
歌舞伎を見に行ったり
資生堂パーラーにお茶を飲みに行ったりしたのでしょうか・・・

わたくしの、90を過ぎた祖母も戦前、銀座近くで助産師をしており
資生堂パーラーだったと思うのですが
クリームソーダをよく飲みにいったと話しておりました
(本当にクリームソーダか定かではありません)
それはハイカラな生活をしていたと未だに懐かしんでは
外食の際にクリームソーダを頼んでました

そんな時代にも
ここ円窓乃やゝのある奥野ビルは存在していたのです!

今日はそんな奥野ビルについて少しご紹介を・・・

      

奥野ビルは1932年(昭和7年)
青山同潤会アパートメントの建築家で知られる川元良一氏の設計によって
建てられた鉄筋地下1階6階建ての高級アパートでした
その名も「銀座アパートメント」

散歩着のように大正から昭和初期に流行したスクラッチタイル
そんなタイルの張られた外観柱の一番上には
花の形をした装飾があるのです

そしてこのビルを入ると・・・
奥野ビルのシンボル?
手動のエレベーターと古い金庫がお出迎えしてくれます
エレベーターは、内側の篭ドアー(伸縮扉)を締め忘れると
動かなくなるようになっているため、
呼ボタンを押しても来てくれないことがあります

            

そんな時は階段で…
右と左に階段があって、いつもどちらから上がろうか迷います

店にいるとよくエレベーターからピーっという音が聞こえてきます
あぁ、また、どなたかがドアを閉め忘れているのだなぁ…
みなさん、エレベータをお使いの際はお気を付け下さいね

関東大震災後に地震にも耐えれる建物を!
ということで、梁にも凝ったそうです(奥野さん談)

    

そんな梁も大好きです
奥野ビルに来た際は、天井にも注目してみて下さい!

銀座アパートメントの当時の様子がうかがえるのが306号室です

       

この空間を大切に・・・
銀座奥野ビル306号室プロジェクト
http://306project.web.fc2.com/

ここには昭和60年代までスダ美容室という美容院があったそうです

     

美容室の名残で丸い鏡が3つ並んでいます。

2月の13日まで『s57folderの記憶 / 奥野ビル306号室』
加藤恵美子さんの展示がされています

          

昭和初期の匂い漂う奥野ビルにはアンティークやさんや沢山のギャラリーが…

そこで、最後にお薦めのお店をご紹介します

101号室の『Y’s ARTS』さんです

 
 
円窓乃やゝの真上、508号室のセンスの良いイギリスアンティーク屋さん
2月より奥野ビルの顔である、1階の大きな丸窓へお店をお引越しし
508号室は展示スペースになりました

   

とてもセンス良く、イギリスの重厚で素敵なものが
並べられているので、じっくりゆっくり見て頂きたいです

 

奥野ビルを訪れた際は是非覗いてみて下さい
店主の堤さんが、暖かく迎えてくれる素敵な空間です

http://www.ysarts.net/

こちらに掲載しました商品のお問い合わせは
円窓乃やゝまでお願いいたします。

mail:marumado-yaya@kcd.biglobe.ne.jp
tel:03-6228-6680

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